一戸建て住宅のチェックポイント
購入予定者である皆さんが業者からもらう図面は、B4版1枚の販売図面(いわゆるマイソク)が多いことでしょう。この図面程度では情報があまりにも少なすぎます。平面図、立面図が揃っているのは当たり前ですが、建物のどの位置に筋違いが入っているかなど、耐力壁の位置を記載した平面図や、外壁、内壁、断熱材がどのような仕様となっているかが分かる矩計図(かなばかりず)や仕様書などはこちらから請求しないともらえないことが多いです。
仲介業者は「建売ですから」といって詳細図面を渡さず、完成してみたら予定とは違うという状態も良く見かけます。予算や業者の諸事情で計画変更がよくあるため、事前に詳細な図面は渡したくないということもあります。住宅は仕様によっては大きく価格が変動します。どこにどのような材料を使うかという取り決めがあって、それをいくらで買いますという契約のはずなのに、契約後に勝手に仕様を変更するというのはおかしな話です。
契約時に必要な書類と図面をご紹介しておきます。
- 建築確認申請書
- 平面図(耐力壁位置記載のもの)
- 立面図
- 仕様書(標準仕様書の場合、変更になっている箇所を訂正したもの)
- 内部・外部仕上げ表
- 構造計算書(3階建て以上の場合)
- 地盤調査書
- 地盤改良工事施工報告書(地盤改良を行っている場合)
- 矩計図(かなばかりず)
- 基礎伏図(ふせず)、床伏図
- 壁量計算書(2階建ての場合)
- 外構計画図
上記は最低限必要な書類です。2階建ての場合には構造計算書の提出義務はありませんので、構造計算自体を行っていないケースがほとんどです。これ以下はできれば取得したい書類です。義務付けではないので、業者によっては作成していない場合もあります。
上記書類があれば、将来大規模にリフォームする際や不具合が生じた時、売却するときに重要となる書類です。書類の有無自体を業者に問合せ、あれば取得するようにしましょう。
その他には、点検口があるかどうかを確認してください。1階のキッチンに床下収納庫があれば収納の箱をはずすと床下点検口になっています。他には、お風呂がユニットバスの場合には天井点検口が付いています。また、2階建ての場合には2階の、3階建てには3階の居室の収納部分の天井に天井点検口があるかどうか確認してください。最上階に天井点検口があれば、小屋裏(屋根裏)部分を見ることができ、材質の確認や金物、筋違い、火打ち梁の有無、木材のやせや劣化状況等を確認することができます。点検口がない場合には、もしもの雨漏りや水漏れがあった場合に早期に発見できず、床や天井を壊すことになってしまいますので、有料であっても設置することをお勧めいたします。




