不動産担保ローンとは
世の中には、いろいろな融資(ローン)があります。
身近にあるものとしては、一般の方が利用する『住宅ローン』や『カードローン』、企業・自営業者が利用する『運転資金の融資』など、企業であれ個人であれ、ほとんどの人が何らかの融資を受けていると言えるでしょう。
ローンとはそれほど一般的なものですが、いざ融資を受けるとなると、収入や返済能力について、金融機関は何かと言及してくるものです。これは、金融機関が総称するところの『与信』というもので、「本当にこのお客さんはこの借金を返せるの?」という、素朴ですが一番重要なことを証明しなければいけないためです。そして、金融機関は「万が一、回収できなかったら?」と考えるものなのです。その「万が一」の度合いによって、金利や期間などの条件が違ってくるのが一般的です。
その金融機関の心配・リスクを手っ取り早く補うのが、俗に言う『担保』で、その中でも最も一般的なものが『不動産担保』です。不動産はその言葉通り『動かない資産』で、そのため通常の使い勝手を変えることなく金融機関の心配を補い、金利等の条件を軽減するための有効な担保です。
『不動産担保ローン』は、個人の信用力に加えて不動産の価値も加味されるため、それに応じた金額を借り入れることができます。
その特徴は以下の通りです。
高額な借り入れが可能
不動産を担保にすることにより個人の信用のみのカードローンより限度額の高い借り入れができる可能性があります。この際、限度額は不動産の評価額の7〜8割が妥当かと思われます。その額は不動産の評価額相場をもとに決められます。ですから「不動産を持っているから必ず借りられる」というわけではありません。土地や分譲マンションならよいのですが、一戸建てだけというのは評価の対象になり得ない事も多いようです。
用途は自由
『不動産担保ローン』はフリーローンなので、住宅ローンや自動車ローンとは異なり目的は自由です。子供の教育資金や、病気・介護・医療の資金に充てることも可能です。ただし、銀行などによってはいくらかの制限がある(事業性資金、有価証券投資資金目的は受け付けない、など)場合がありますので、しっかり確認することが重要になります。
長期返済が可能
返済期間は比較的長く設定してあり、15年以上のものが多いです。長いところでは35年でのローンが組める金融機関もあります。返済期間の設定に際して資金の用途によって最長期間が変わってくることもあります。
低金利
無担保ローン(カードローン等)に比べて比較的低い金利が設定されています。実質年利は8%〜ですが、多くの金融機関は10〜20%の間で貸し出しをしています。金融機関によってですが、変動金利・固定金利から選ぶことができる銀行もあるので、うまく活用することが必要になります。
ローンをまとめることも可能
複数の場所から借り入れをしている際に、不動産担保ローンを使って借り入れを1つにまとめるという手もあります。不動産を担保にしていることにより消費者金融の融資よりも有利な金利で進めていける可能性があります。自動車ローンや教育ローンは不動産担保ローンよりも低い金利での貸し出しが主ですので、すべてを1つにまとめるよりも金利をうまく活用するようにしてみましょう。
不動産担保ローンは比較的、金利が低く設定されていますが、年会費、手数料、調査費、登記費用、振込み手数料、中途解約手数料、印紙代、住民票、公正証書作成費、火災保険料 などが別途費用として数十万円かかることもあります。そのため、借入額によっては金利がカードローン等よりも有利に働かないこともあるかもしれません。
不動産担保ローンはあくまで「不動産を担保に」借り入れをしているわけなので、万が一、返済ができなくなってしまった場合はアセットを失うことになります。
さらに、借入れ時よりも不動産の評価額が低くなっていて不動産を売却しても返済が残る場合は、その差額を返済し続けなければなりません。
この辺りも見極めたうえで、『不動産担保ローン』を賢く利用しましょう。
情報提供
セムコーポレーション
https://www.cemcorporation.jp/
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