何からはじめる？ 不動産投資
年金不安、終身雇用の崩壊のあおりを受けて、現在では株式をはじめ、いろいろな資産運用商品に接する機会が増えてきました。 中でも、不動産投資、アパート経営、マンション経営は不動産という資産が残るため、ここ数年で注目度がかなりアップしました。 しかし、いざはじめようと本屋さんにＨＯＷ ＴＯ本を買いに行ってはみたものの、それぞれの中身はバラバラで、結局何からはじめるの？ と思った経験、結構あると思います。
利回り、中古か新築か、自己資金を少なく借入を大きくといった内容のものが多数占めているような気がしますが、果たして不動産投資の入り口はこの内容を理解すればよいものでしょうか？ 答えはＮＯです。 まずはご自身の家計を把握することが必要です。
投資用物件を購入する場合、多くの方が金融機関から借入をして購入資金を調達されると思います。 当然金融機関は多額の資金を長期にわたって貸すことになるのですから、担保とする不動産（＝購入予定物件）のほかに、その人の収入・預貯金・その他資産・負債を把握し、総合的に審査することになります。 そのとき、正確なご自身の資産を言える方は結構少ないと思います。
たとえば、自宅の現在の資産価値。毎年固定資産税納税通知書が送られてきていることと思いますが、納税額はご覧になっても、固定資産税評価額を毎年欠かさずチェックしている方は多数派ではないと思います。 不動産投資を始める前に、以下の資産を把握しておくことをお勧めします。
★本人、連帯保証人予定者の
【1】収入…給与、副収入など
【2】資産…有価証券（財形貯蓄、自社株も含みます。）不動産、その他動産
【3】毎月の生活費・・・貯蓄は除きます。
【4】負債…住宅ローンなど。現在の借入残高。消費者金融からの借入の有無
【5】クレジットカードの種類、限度額
【1】〜【4】まではどなたでも思いつくところだと思いますが、問題は、【5】です。クレジットカードにはキャッシング可能なものが多く、いつでもコンビニなどで借入をすることができるため、長期にローンを組む場合、キャッシングをまったく使っていなくても審査の対象とする金融機関があります。仕事上の付き合いやショッピングセンターなどでクレジットカードを作る際は、信販会社をバラバラにしないなどの注意が必要です。
以上が、何からはじめる？ 不動産投資です。 不動産投資も投資の一種ですので、まずは家計の資産と負債のバランスが取れて成り立つものです。長期の投資になるためシミュレーションも必要ですが、ご自身の家計のバランスが負債に偏っている場合、せっかく考えたシミュレーションは破綻します。まだ勉強中とおっしゃる方も一度見直してみてはいかがでしょうか？ 各地域で、見学会や相談会を行っておりますので、ぜひ興味のある方はお気軽にお越し下さい。
