不動産オークションの信憑性
CMで流れたことによって、一般的にも知られるようになった不動産のオークション。
少し前の話ですが、知人からあるオークションでの出来事を聞きました。
その知人は戸建の建築にあたり、土地を探していました。
タイミングよく、付き合いがある不動産会社の担当営業から、中央区にとても形のいい土地があり、あるオークションに出品されるという情報を得て、参加を決めたのです。
何度も不動産売買の経験がある知人でしたが、オークションで土地を購入するのは初めてのこと。
担当営業と入札金額について、土地の将来性、収益性、取引の事例を踏まえて、何日もかけて相談しました。
これなら落札可能だ!という結論がでるまで相当な時間、悩んだそうです。
そのオークションはネットでの入札ではなく、会場に出向き一回の記述式で結果が出るものでした。
当日、知人の頭にはすでに資金の調達方法と、どんな戸建を建るか想像で膨らんでいます。
落札想定金額は1億500万円。
いざ、発表の瞬間!
「落札金額は・・・1億501万円です!」
オークショニアのその声は、知人を愕然とさせました。
たった1万円で競り負ける確率が、一体どれだけあるのでしょうか?
担当営業は土下座して、知人に謝りました。
決して担当営業が悪いわけではありません。
もしかすると目玉商品であるその土地を、オークション会社は手放すつもりがなかったのかもしれません。
不動産に関わらず、取引の公平性、透明性、安心感が強く求められる時代に、あってはならないことだと思います。
最近の不動産オークションのサイトを見ると売却希望者の即決価格が明示されていたり、物件に関する情報が多く掲載されているので、購入希望者には優しい環境作りが進んでいるように思われます。
ただし、数字や不動産の状況がすべて見えているわけではありませんから、興味がある物件に出会った時は、情報提供元の不動産会社へ真っ先に問合せや見学を申し込んだ方が、購入の実現性が高いと思われます。
結局、最後の判断はご自身の目で確かめることと、対人交渉が欠かせません。




