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既存住宅性能評価制度

中古マンション購入の基礎知識

住宅性能表示制度は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」にもとづき、平成12年10月から実施された制度です。平成12年の住宅性能表示制度のスタート時には、新築住宅だけを対象としていましたが、平成14年8月に既存住宅(中古住宅)を対象とした性能表示制度についての基準が公布、施行されました。

国土交通大臣指定の住宅性能評価機関により、住宅性能表示制度を利用した住宅は、様々な性能を分かりやすい数値(等級)で指定することができるばかりではなく、それを専門家がチェックしてくれます。この評価制度は、住宅の性能を同じ基準で評価するので、性能の比較が可能になります。

既存住宅の性能評価は、新築時に建設住宅性能評価まで受けたものと、それ以外のもので扱いが異なります。新築時に建設評価を受けた場合には既存評価が出来る項目が増えますが、受けていない場合には施工プロセスのチェックが出来ない為、現況検査の項目が限定されます。既存評価は既存住宅特有の性能表示項目として現況検査(必須項目及び選択項目)に加え、オプションとして個別性能に関する7分野21項目の評価(新築時に建設評価を受けた場合には9分野)を実施します。劣化事象等による影響を何らかの形で反映でき技術的に信頼度をもって評価が可能な項目に限定して設定されています。

<既存住宅の性能評価項目>

住宅の性能(品質)に関する項目は以下の7分野(21項目)です。

1.地震に対する強さ(構造の安定)
地震などが起きた時の倒壊のしにくさや損傷の受けにくさを評価します。
等級が高いほど地震などに対して強いことを意味します。
等級1でも、建築基準法をクリアしたレベルが等級1となります。
このほかにも、強風や大雪に対する強さに関する評価もあります。

2.火災に対する安全性
住宅の中で火事が起きたときに、安全に避難できるための、燃え広がりにくさや避難のしやすさ、隣の住宅が火事のときの延焼のしにくさなどを評価します。

3.配管の清掃や取替えのしやすさ
水道管やガス管、排水管点検や清掃のしやすさ、万一故障した場合の取り替えのしやすさなどを評価します。
等級が高いほど配管の清掃や取り替えがしやすいことを意味します。

4.シックハウス対策・換気
空気中のホルムアルデヒド等の化学物質の濃度などを測定します。
また、住宅の中で健康に暮らすためには適切な換気が必要なので、どのような換気設備が整えられているかについても評価します。

5.窓の面積(光・視環境)
東西南北及び上方の5方向について、窓がどのくらいの大きさで設けられているのかを評価します。

6.高齢者や障害者への配慮
高齢者や障害者などが暮らしやすいよう、出入り口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩くしたりというような配慮がどの程度されているかを評価します。

7.防犯対策
外部開口部(ドアや窓など)について、防犯上有効な建物部品や雨戸等が設置されているかの侵入防止対策を評価します。

共同住宅では、専用部分に比べ共用部分の占める割合が大きいため、住宅の性能評価は、専有部分(住戸内)と共用部分(専有部分以外の外壁、廊下、階段、屋根など)の両方で評価される必要があります。専有部分と共用部分の両方を個人が負担するのは負担が大きすぎて現実的には難しいでしょう。
管理組合などに、過去に実施した共用部分の評価結果があるかどうかを確かめてください。既存住宅性能評価を受けているマンションは非常に少ないないので、意識の高い管理組合によって形成されたマンションですので、高く評価できるといえるでしょう。

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